フィールドは違えど…

読者の皆様こんにちは。

 

創刊1周年記念号のご意見ご感想がわんさか届いており、

感謝感激でございます。毎日楽しく拝見しております。

大変興味深く、考えさせられるのが、

ルーキーミニ読切5連弾への皆さんの反応です。

他誌では見ない面白い企画なので、是非バンバンやって欲しい

というご意見をたくさんいただく一方で、

それなら40ページの新人読切をひとつ載せた方が読み応えがある、

というご意見の方もいらっしゃいます。

新人読切なんか載せなくていいという極端な意見の方も。

 

皆さんの様々な意見も参考に、今後も新人作家さんに活躍して

いただこうと思っております。

 

才能、といえば先日、

週刊ベースボールのドラフト特集号で

うれしい記事を発見しました。

中央大学のキャッチャー・鮫島哲新選手が

今年のドラフト候補に挙がっていたのです。

 

この鮫島選手は、

4年前の夏の甲子園で僕とあだち充先生に

鮮烈な記憶を残した選手でした。

 

この甲子園大会は

あのハンカチ王子・早実の斉藤佑樹が

駒大苫小牧の田中将大と激戦を繰り広げて

伝説となったあの夏のことです。

 

「クロスゲーム」の取材で甲子園球場にいた僕とあだち先生は

まったく無名な一人の少年がわずか2週間で

国民的ヒーローになっていく様を目の前で目撃するわけですが、

その斉藤佑樹の早実と準決勝で激突したのが

鹿児島県代表・鹿児島工業。

このチームの4番・キャッチャー・主将を務めたのが

鮫島哲新選手でした。

早実には敗れたものの、

この鮫島選手はすごく印象に残りました。

恵まれた体格と高校生離れした凄まじい強肩。

長打力を武器としたパワフルな打撃。

そして、スタンドからでもわかるくらい

圧倒的に優れたキャッチャーとしての統率力。

ついでに名前も出来過ぎなくらいかっこいい。

「鮫島哲新」。

少年漫画のキャラみたい。

 

これはプロになれる選手だ、

と確信が持てる素材でした。

なのに、その年のドラフトにはかかりませんでした。

その後、鮫島選手の消息を僕はよく知らなかったのですが、

中央大学に進学し、4年の月日を経て、

彼はドラフト候補として再び注目を集めていました。

 

「やっぱり、才能は磨き続ければいつか開花するんだなあ」

漫画編集者として、すごく勇気づけられる出来事でした。

新人作家というダイヤの原石をこれからも飽くことなく

発掘しつづけようと強く思わせてくれたからです。

 

鮫島選手、皆さんも是非応援してあげてくださいませ。

 

 

ゲッサン編集部 市原武法