2021.05.12
2021年6月号 新人賞結果発表！受賞作品はこちら!!!
『灰色の声』 37P
三市悟（24）愛知県
あらすじ
同級生から「ガイジン」といじめられている少年は、先天的な病気を持つ秋実さんと親しくなる。ある日、秋実さんの書いた小説が文学賞にノミネートされて…！
編集部より
背景の乏しさと不安定なコマ運びなど、漫画を描き慣れない印象があったが、独特の視点とキャラ作りは目を引いた。今後は担当とタッグを組んで、どんどん新しい作品に挑戦していってほしい。
『SMASH -片翼の大鷲-』 29P
ぶちさかな（21）埼玉県
あらすじ
白石はバドミントンの有力選手。インターハイの出場を決めたが事故で脚を切断。義足を装着した彼は、パラバドミントンに挑戦しようとするが…!?
編集部より
人物の躍動感あるポーズが様々な角度からよく描けている。一方、顔の表情のバリエーションが少ないことが気になる。今後は強いキャラを生み出せるよう、担当と打ち合わせを重ねていってほしい。
『廻る廻る』 48P
タコアシ（29）東京都
あらすじ
卒業式の前日に七不思議全てに遭遇すると学校から永久に出られなくなる、という噂を聞いた三廻辺が、後輩の鬼堂と校内を歩くと、次々と怪奇現象に遭遇し―――！
編集部より
キャラクターの絵が良い。コマ割りもこなれているが、この内容で48ページは長すぎる。端々にセンスを感じるので、ぜひ次は敢えて短い作品にチャレンジしてみてほしい。
佳作なし、やや厳しい結果になりました。今回、審査をしていく中で「描ききっていない」作品が多いと感じました。やりたいことははっきりしているのに、背景の描き込みが少なすぎたり、仕上がりに雑さを感じさせたりなど、完成度が明らかに足りていない作品からは、熱量があまり感じられません。とても勿体ないです。無論、〆切を意識することは大前提です。デビューしてからの生活においても、〆切を守ることは大変に重要です。けれど、新人賞に応募する際は、ぜひある程度、原稿の完成度にはこだわっていただきたいと思います。あなたの頭の中にしか存在しない物語、丁寧に表現してください。