2021年5月号

ゲッサン新人賞結果発表

2021年5月号

佳作

『ヘビーバングスの夏休み』
『ヘビーバングスの夏休み』

『ヘビーバングスの夏休み』 34P
稲村葵(23)神奈川県

あらすじ

メドゥーサ体質のカナメは分厚い前髪で目を隠しながら高校生活を送る。いつも弁当をくれる仲良しの小玉くんがピンチに陥ったとき、彼女はついに特技を発揮して…!?

編集部より

確かな基礎力を感じる。主人公のキャラ設定もうまい。全体的にバランスがよい一方、絵柄の個性もきちんと保てているところも好印象だった。次作にますます期待。

『present』
『present』

『present』 15P
亀谷大貴(22)石川県

あらすじ

中嶋がバイトをしている夜のゲーセンにクラスメイトの濱崎が来た。なぜかアダルトビデオのUFOキャッチャーに興じる濱崎。だがその行動には、ある理由があって…!?

編集部より

場末感のある場所とアイテムと、可愛らしい女子高生2人、という組み合わせが絶妙で、絵にもセリフにもセンスを感じさせる。これからの作品が楽しみだ。

奨励賞

『アクアリウム』
『アクアリウム』

『アクアリウム』 43P
田中邦明(26)東京都

あらすじ

田舎の島で水族館を営むハルとじいじは、ある日沖で人魚の少年・オオシュラと出会う。人魚のくせに泳げないオオシュラを特訓し、人前に出そうとするハルだったが…

編集部より

冒頭の丁寧な絵作りが目を引く一方、1話の中で、画力にかなり落差があることが気になる。構成力はあるので、次回はしっかりと最後まで仕上げてほしい。

『気になる三田』
『気になる三田』

『気になる三田』 20P
磯部ちひろ(19)静岡県

あらすじ

エスニックなお面、でかい弓…後ろの席の三田は、帰宅部のくせに毎日おかしなものを学校に持ってくる。彼がそれらを持つのは意外な人物の影響で…!?

編集部より

独特の空気感が目立った。1作目にしてしっかりと個性を発揮できている。画力や演出力など、まだまだ伸びしろを感じるので、作品を沢山描き、実力をつけて欲しい。

総評

 佳作2作、奨励賞2作、という結果に明らかなように、今月はややハイレベルな選考となりました。受賞に至った作品はどれも、漫画歴の浅い投稿者ながら、自分のスタイルやセンスをしっかりと自覚できていたことが印象的でした。練習するほどに上達しやすいのが絵、一方で一朝一夕の努力ではなかなか身につかないのがセンスです。画力の向上を目指してとにかく沢山「描く」ことが大切なことは言うまでもありませんが、センスを育てることも日常的に意識できる人は強いです。漫画のほか、映画や小説など、自分が揺さぶられる作品に日頃から沢山触れることで、ゆっくりと、しかし確実に、センスを磨いていってください!!