2022.11.11
2022年12月号 新人賞結果発表!受賞作品はこちら!!!
『ねるちゃんは眠り姫』 36P
YU-GA(24)鳥取県
あらすじ
僕・芽賀さえるの彼女・常弐ねるはいつも寝ている。可愛い寝顔の彼女を起こすのはいつも僕。ねるちゃんが見ている夢には秘密があって――
編集部より
奨励賞を受賞した前作と比較して作画の幅広さが目を引いた。また、キャラクターを作ろうという強い意気込みが感じられる。今回は連作ショートスタイルという変化球だったが、次回はぜひ、正攻法の読切で魅力的なキャラを描ききってほしい。
『約束の帰り』 48P
吉藤里(28)東京都
あらすじ
謎めいた少女・豆は、山奥の家で、一つ目の妖怪・庄八と出会う。豆が自身も妖怪だと身を明かすと、庄八からある相談を持ちかけられて――
編集部より
線が丁寧で美しく、魅力的な作画。ページ数に比してキャラクターの弱さとストーリーの浅さが気になる。今後は強いキャラクターを作ることを心がけ、画力を武器に、インパクトの強いネーム作りにチャレンジしてほしい。
『絵がヘタなのは誰のせい』 41P
古河コビー(27)東京都
あらすじ
弓は美大を目指して副先生の主宰する絵画教室に通っている。「絶対受かる」と励ましてもらった受験で不合格となり、予備校に通い始めた弓は――
編集部より
生き生きとした作画と台詞が良い。女の子の表情を描き分けられているところもよかった。一方で演出力と画力には改善の余地を感じる。とくに演出は、小さくまとまってしまっている印象が強く、今後は大胆な演出にも挑戦していってほしい。
『荒野の舞姫』 32P
みづのすずは(20)東京都
あらすじ
女子高生・美紗はバレエ教室の前で、踊り子の格好をした小さな少女を拾った。怪我をしている彼女を介抱しているうちに、異世界へトリップして!
編集部より
絵柄が印象的。展開はシンプルながら、背景や小さいコマのデッサンもしっかり注力できていた。これからぐんぐん絵がうまくなる時期なので、とにかく沢山の作品を描いて、個性や自分のセンスを磨いていってほしい。
佳作3本!才能を感じさせる原稿にたくさん出会えて、すごく楽しい審査でした。佳作のYU-GAさんの作品は、奨励賞を受賞された前作とは全く違う印象の作画で、可能性を感じました。また、吉藤さんの作品は美しい線に高い評価が集まりました。古河さんの作品は、ストレートな台詞が光っていました。奨励賞のみづのさんの作品は、荒削りながら、確たる個性を感じました。それぞれの武器を強みに、一日も早い連載デビューを目指してください!