2022.09.12
2022年10月号 新人賞結果発表!受賞作品はこちら!!!
『千加子のきもち』 52P
綾瀬みなと(28)東京都
あらすじ
八方美人で友達の多い千加子は学校の屋上で山本と親交を深め、一方的に好意を寄せるようになる。山本の家を訪ねると、意外な家庭環境が明らかになり…
編集部より
狂気を良く描けている。読むものをぐいぐい引き込む強さがあった。キャラクターもストーリー運びも良いが、画力がそれについていけていないのが残念。今後はとにかく最優先で画の練習を重ねて欲しい。
『可惜夜の旅人』 48P
景山きみよ(19)岡山県
あらすじ
亜人になった反動で人間だった記憶を全て失くしてしまった介と旅を続ける少女・千歳。鬼神といわれる妖を退治しながら、自らの記憶を探していくが…
編集部より
整った絵柄が目を引いた。良い表情も描けている。丁寧な原稿だが、話の内容にしてはページ数が多すぎるのは残念。今後はしっかり担当と打ち合わせをして、キャラクターのアイディアとネームを練っていって欲しい。
『地獄シャーク』 50P
YU-GA(24)鳥取県
あらすじ
地獄からの転校生・赤山田シャークは困っている人を助けて天国へ行く権利を獲得したい。ヤンキーたちが幅をきかせる高校で、次々世直しをしていくが…
編集部より
作画に熱量を感じる。キャラクターもしっかりしている。少し懐かしい設定のヤンキーには一周回った新しさがあった。絵は達者だが、まだまだ伸びしろを感じるので、今後の画力の成長には多いに期待したい。
今回の応募作は全体的に粒ぞろいで、編集部一同、楽しく選考いたしました。佳作となった綾瀬さんの作品は、作画が未熟ながらも、キャラクターが非常に強く作られており、「読ませる」作品となっていました。また、奨励賞を受賞された景山さんは、10代ながら、画力の高さが光っていました。同じく奨励賞のYU-GAさんは、熱量を感じさせる原稿に、大変引きつけられました。三者三様の全く異なる強みを持った三作品に出会えたことを嬉しく思います。それぞれに与えられた課題を着実にこなし、一日も早いデビューを目指してください。