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2022.08.10

2022年9月号 新人賞結果発表!受賞作品はこちら!!!

 

 

ゲッサン新人賞結果発表

2022年9月号

奨励賞

『おいでませ!ものづくり荘』
『おいでませ!ものづくり荘』

『おいでませ!ものづくり荘』 42P
百八(24)東京都

あらすじ

綺麗好きの高校生・真白はものづくり荘というとても汚い寮に入る。そこには百目鬼という天才的な絵の才能を持つ先輩が先住していた。彼との対話で「綺麗」という価値について考えはじめた真白は…!?

編集部より

安定した実力を発揮している。読みやすく描けている。しかし、内容を盛り込みすぎている印象なのが惜しかった。次はシンプルな内容で描いてみることをオススメしたい。また、キャラの描き分けや背景力などを鍛えて、オリジナリティーを磨いていって欲しい。

『死出三途中』
『死出三途中』

『死出三途中』 17P
桃井元気(25)福岡県

あらすじ

コンビニの帰り道、ヘンテコな町に迷い込んだ主人公。そこでは、行方不明になってしまったはずの飼い犬や病院にいるはずのおばあちゃんが暮らしていた。さらにトマト頭の奇妙な案内人に出会い…!

編集部より

しっかりと頭の中にある背景を描こうとしているところが好印象。そのため、引きの絵が魅力的に描けている。一方、エンターテインメント性に乏しいのが気になった。自分の武器を自覚した上で、ぜひ娯楽度の高いストーリーにチャレンジしてみて欲しい。

総評

 対象的な2作の受賞となりました。百八さんの作品は、背景の少なさ、オリジナリティーの弱さが気になるものの、読みやすく、漫画をよく研究し、描き慣れている印象を受けます。対して桃井さんの作品は、荒削りで、エンターテインメント性に欠けていますが、オリジナリティーある背景が目立っていました。こうした新人賞では、あえて苦手分野や弱点を分析してお伝えしておりますが、実はゲッサン編集部としては、いびつなほど突出したところを見せて欲しい、というのが本音です。自分の一番の武器は、画力なのか、ネーム力なのか、キャラを作る力なのか、それとも背景へのこだわりなのか。自分の漫画の最も優れた部分が何なのかを自覚できることが、デビューへの近道です。頑張ってください!