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2022.04.12

2022年5月号 新人賞結果発表!受賞作品はこちら!!!

 

 

ゲッサン新人賞結果発表

2022年5月号

佳作

『トンネル』
『トンネル』

『トンネル』 16P
守架野 吉(20)京都府

あらすじ

続く自粛生活に悶々とした日々を送る琴乃。犬の散歩でいつも嫌々通っている暗いトンネルの中で、ちょっと苦手なグイグイ系クラスメイトの猪寺と出くわして…!?

編集部より

コロナ禍での高校生のリアルが垣間見える本作。なんでもない日常を描いているがその切り取り方にセンスを感じる。色々な題材に挑戦して表現の幅を広げて欲しい!

『TO DO』
『TO DO』

『TO DO』 44P
北岡望(22)東京都

あらすじ

やりたくもない事を続けるつまらない日々を脱却する決意をしたエイジ。バスケ部の朝練をサボり、唐突に駆け込んだ竹やぶで、とんでもないモノに遭遇してしまい…

編集部より

様々な出来事が立て続けに起こる展開は、疾走感があり楽しく読めた。ただ作品の完成度としては、まだまだ未整理な部分もあったので、今後構成力を磨いて欲しい!

奨励賞

『守ってあげたい』
『守ってあげたい』

『守ってあげたい』 8P
佐藤知(20)京都府

あらすじ

男子が苦手で教室に入れなくなってしまった同級生の心春を心配する菜々。しかし「彼女を守ってあげたい」という気持ちは、やや屈折した方向に強くなっていき…

編集部より

繊細な心の変化を丁寧に捉えられていると思うが、物語としてはやや尻切れトンボな印象。読者が納得するオチを付ける、という意識を持って次回作に臨んで欲しい。

『いつまでキスして笑おっか』
『いつまでキスして笑おっか』

『いつまでキスして笑おっか』 32P
石井融雪(24)滋賀県

あらすじ

年末年始に帰省中の大学生の歩。だらだらと寝過ごして起きると、他の家族は既に出掛け、家には姪っ子のすみかと二人きり。やたら絡んでくる妹のような彼女だが…

編集部より

人間のリビドーを描いているという点では、今回の応募作品の中でピカイチだった。内容的に、評価は分かれる所だが…是非別テーマで描かれた作品も読んでみたい。

総評

 今回の審査は佳作が2本、奨励賞が2本と豊作でした。受賞された皆様、まずはおめでとうございます。『トンネル』は、マスク・トンネルという小道具や舞台設定が秀逸。『TO DO』は、矢継ぎ早に繰り出されるハプニングの数々が面白かったです。どちらの作品も物語の随所に散りばめられた「アイディア」が豊富だったと思います。惜しくも奨励賞だった2作は作品全体の発想は良くてもそのようなアイディアが不足していたかもしれません。思い付いた小さな「面白い」を、ネームに練り込んでいく…そんなイメージで作品を推敲してはいかがでしょうか?次回もたくさんのご応募をお待ちしております!