2017.06.12
2017年春期 新人賞結果発表!受賞作品はこちら!!!



7月号付録mini夏に掲載!!

- 『青春テンカ』32p
 - 愛須冷蔵(22)奈良
 

- あらすじ
 - 普通のJKライフを送りたいテンカ。転校先で不良に絡まれている舞を助けたことで、逆に不良たちに目を付けられてしまい…
 - 山本先生より
 - 絵がめちゃくちゃうまかったです。キャラもかわいいしストーリーもしっかりしていました。とてもおもしろかったです。
 - 編集部より
 - とにかく絵が素晴らしい。目を引くキャラデザと見せ場の作り方が良いので、構成・コマ割りを研究して更に高みを目指そう!
 



物語を引っ張る力。
瞳に星を浮かべ、常にキラキラ青春を謳歌する主人公は見ているだけで読者も楽しい気持ちになり、周りのキャラクターもどんどん引っ張っていける力がある。

分かりやすいキャラクターデザイン。
主人公とは対照的にうつろな瞳に隈の浮く顔、いかにもな根暗だが後半に豹変した時の凶暴性とのギャップが更にキャラクター性を掘り下げて見せてくれる。


7月号付録mini夏に掲載!!

- 『ドウブツニナール』24p
 - 桃枝司(22)神奈川
 

- あらすじ
 - 高校生の斉藤は、幼馴染の愛奈が気になっている。ある日、愛奈から動物の耳とキバが生えてしまったと相談を受け…
 - 山本先生より
 - アイディアもキャラもかわいくてとても楽しかったです。コマのメリハリもきいていて読みやすかったです。
 - 編集部より
 - 可愛いキャラクターと、要所要所に見える読者サービスが嬉しい。画力を上げてあざとさをプラスできるとグッと魅力が増すと思います。
 

とにかくカワイイ女の子!!
薬の効果で犬になってしまった幼馴染みの描写がチャーミング!!
「次は何をするんだろう?」と思わずページをめくりたくなる…魅力的キャラクターに仕上がっている。
「感情溢れる」シーン描写力!!
一方で、読む手が思わず止まるような印象的なコマも散りばめられている。
幼馴染みを想う主人公の気持ちが溢れるシーンにハッとしてしまう!


- 『3歩うしろの恋』38p
 - 井蛙ことり(26)東京
 
- あらすじ
 - 定年まであと一年、完璧な人生を歩んできた主人公は、不慮の事故で体が不自由になったことにより全ての生活が一変してしまう…
 - 山本先生より
 - いい話でした。全体的に重い話を最後に解消していてよかったです。次はもう少し若い話も読んでみたいです。
 - 編集部より
 - 映画のような演出や構成でストーリーもしっかりしているので、次は少年誌を意識したキャラクター作りを心がけてみてください。
 


サプライズ演出は“幸せ”と一緒に!
不慮の事故、後ろ向きな主人公…暗くなりがちな題材だが、ラストの展開を通して読者と主人公が発見するものは前向きな“希望”。驚きと幸せを同時に届けることで効果倍増!!



- 『ゴーストラブコール』8p
 - 植松七志(20)兵庫
 
- あらすじ
 - ちょっと頭の弱い女子高生の主人公が一目ぼれをしたのは、幽霊の先輩だった!「そんなの関係ねぇ!」とアタックを続けるが…
 - 山本先生より
 - 物語の転の部分がただの事故(?)なのがあっけなさすぎるので、次からは主役の二人だから起こった物をつくるように心がけてほしいです。
 - 編集部より
 - 女の子が可愛く、短いページ数をテンポよく読ませてくれる。次はもう少し設定を掘り下げてキャラの魅力を引き出せるエピソードを!
 


キャラの立ち位置とパワーが大事!
女の子(人間)がボケ役で情熱型、男の子(幽霊)がツッコミ役で冷静型。
他のマンガと一味違う配役ながら、相性の良い組み合わせとなっておりテンポ良く読ませる!


- 『死神の記録』8p
 - 柴沼樹(20)神奈川
 
- あらすじ
 - 新人死神のレインは、仲間のいたずらで回収したての魂を落としてしまう。拾いに行った先で出会った少女は魂の持ち主の孫で…
 - 山本先生より
 - 8ページでは主人公が心変わりしてしまうには短すぎるように思います。次は長いページでキャラをていねいに描いてほしいです。女の子はかわいかったです。
 - 編集部より
 - 8ページながら印象的な演出が目を引く作品。まだまだ雰囲気任せなので、次はしっかりとしたストーリーものに挑戦してみよう。
 



- 『恋と暴走とネガティブ』24p
 - 澪田百(20)東京
 
- あらすじ
 - 超絶ネガティブ思考の高城は、後輩からの再三の告白も逆に嫌われていると勘違いする始末。果たして後輩の想いが届く日は来るのか…!
 - 山本先生より
 - 主人公とヒロインの勘違いで進んでいくのが読んでいて面白かったです。欲をいうと、主人公からヒロインに何かしらアクションをしてほしかったです。
 - 編集部より
 - ネガティブ主人公とポジティブヒロインのかみ合わないやりとりが小気味よい。たまにデッサン崩れが気になるので画力の向上を!
 



- 『You’re my HERO!』34p
 - 奈木きりん。(19)岐阜
 
- あらすじ
 - 魔法学校へ主席入学したノアは、魔法が苦手なレントの世話を任される。しかしノアには魔力暴走し、人を傷つけた過去があり…
 - 山本先生より
 - 10年前に二人は出会っていたのなら再会した時にもっと何かあるんじゃないのかな?と思いました。絵はていねいでとてもいいと思います。
 - 編集部より
 - 全体にていねいに作られておりきれいにまとまているが決め手に欠ける。自分の武器はこれです!と言えるものを見つけて磨こう。
 



- 『Love=Hate』50p
 - 樹谷木(14)埼玉
 
- あらすじ
 - 芳田和子は順調に送っていた中学生活から、ある日突然除外される。周りに対する憎悪を募らせていった和子は復讐の力を手に入れ…
 - 山本先生より
 - 主人公がどうしてそうなったかのキッカケをわかりやすくするともっと読みやすくなると思います。14歳で1本仕上げたのはスゴイです。
 - 編集部より
 - 50ページの力作を描き切る情熱は大切にしてほしい。粗削りな部分は多いが構図やセリフにセンスを感じる。引き続きどんどん描いていこう!
 

感情を「目」で描く!!
顔、特に目元のアップが多いのが印象的!目は口ほどに物を言う。
その目を描き分けることにより、実に様々な感情を表現出来ている。
奥行き&スピード感のある画面構成
ペンタッチ自体はまだまだ、という印象だが、少ない線で迫力のある画面を構成出来ている。
キャラクターをとらえるカメラアングルも工夫されていて、飽きが来ない。選外佳作 (原稿用紙50枚進呈)

- 『華拳の易鳥』45p
 - 九頭龍仁(23)大阪
 
- 編集部より
 - 血沸き肉躍る画面からの溢れる熱量を活かせるよう、画力と表現力を磨いていこう。
 

- 『卒業旅行』 24p
 - 跡家空(23)東京
 
- 編集部より
 - 絵柄と内容がマッチしていない印象。色んなジャンルに挑戦してハマるものを見つけよう。
 

- 『TAKE OVER』33p
 - 佐々木愛梨(19)福岡
 
- 編集部より
 - 少年漫画らしい題材やストーリーラインが良い。デッサンが安定しないので画力向上を!
 

- 『困ったなおじさん』16p
 - 白澤きりん(18)千葉
 
- 編集部より
 - 独特な空気感で自分なりの世界観の演出が出来ている。マイナー路線に進まないように。
 

- 『WONDERFUL Witch』22p
 - 芳宮(22)神奈川
 
- 編集部より
 - 設定を活かしきれていないのが勿体ない。画面も省エネなので、創意工夫をこころがけて。
 

- 『どきめきメモリアル』31p
 - 白倉隆人(25)北海道
 
- 編集部より
 - キャラは可愛くて良いが、既存作品を彷彿とさせるのでオリジナリティーを追求しよう。
 

- 『LETTER』18p
 - 藤原諒弥(18)北海道
 
- 編集部より
 - 読者を楽しませようという意欲は感じる。全体にスキルアップが必要なのでたくさん描こう。
 

- 『大人になっても』30p
 - 今野円香(19)東京
 
- 編集部より
 - 時々良い画が入っているが、構成が粗く読みづらいのでプロットの段階で情報整理を。
 
- 最終選考
 - 『エクスチェンジ・パニック』25p いろどりいろり(19)大阪
 - 『くちびるに言葉を。』44p りかのすけ(20)長野
 - 『やさしいカレーの作り方』29p 押岡大和(24)神奈川
 - 『パプリカの呪い』10p えのきだけきの子(13)東京
 - 『給食ゲロゲロ物語』24p 佐藤トーマ(23)愛知
 - 『勇者代理パーティで魔王退治に行くことになりました』8p 畠山凜太朗(19)東京
 - 『緋桜一席』56p 山田ぱんだ(16)神奈川
 - 『うっかりの100万円』30p 上田大輔(16)千葉
 
総評
- 山本先生より
 - 今回選考させていただき思ったことは、ストーリーの上にキャラをのせている人が多いな、ということです。キャラのやりとりで生まれる状況のつみかさねが結果ストーリーになったというのが理想なのではないでしょうか。
その場その場で、このキャラはどんな表情でどんなことを言う奴なのかを真剣に考え「プロットとは全然ちがうストーリーになったけど面白いからいいや」と自分で思える漫画を描けるようにがんばってほしいなと思いました。
えらそうなコト言ってすみません。ボクもがんばります。選考させていただきありがとうございました。 - 編集部より
 - 今回は時期が新コミとかぶっていたり、高木さん杯も同時開催していたりで、もしかしたら応募が少ないかも…と思っていたのですが、いつも通りの大豊作!それどころか、10代のエネルギッシュな投稿作が多く、これからの漫画界を担っていく才能はまだまだ溢れているんだなと改めて感じさせていただきました。
今回デビューを飾る2名の『青春テンカ』愛須冷蔵先生は高い画力を、『ドウブツニナール』桃枝司先生は読者アプローチの上手いキャラクター作りをそれぞれ評価されての受賞でした。
皆さんは自分の武器が何か、自覚していますか? 全体に高いレベルを目指すのは当然ですが、その前にまず“これだけは誰にも負けねぇ!!”と言えるような武器を見つけてください。それが後々パッケージになり、読者が付く事へと繋がります。そのためには周りに興味を持つ事プラス、自己分析をし続けてください。 

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