2014.05.24
第11回 新人賞結果発表!受賞作品はこちら!!!
佳作
[天虎と凛花]
阿部花次郎 千葉県 22歳
あらすじ
人間との争いで追い詰められた妖虎は、強くなれると誤解し人間に変化するが、逆に不自由を背負い、人の支配下に置かれてしまう。美しい少女・凛花に「天虎」という名を与えられた妖虎は…!?
編集部より
画力は高く、セリフまわしにも独特の才能を感じますが、難しい設定・舞台に振り回されてキャラクターの心理が見えません。感情を丁寧に描きましょう。
佳作
[桜桃]
三輪亮介 千葉県 27歳
あらすじ
飼い主が亡くなり、野良猫となってしまった桃吉は、両親が離婚してしまった少年・池田清司と出会う。清司が毎日、両親が別れないよう願掛けを行ってきたと知った桃吉は…!?
編集部より
少年と猫の目に見えない友情、そして本音を吐露する瞬間の演出は泣かせる力があります。絵とデジタル処理が甘く、画面構成は見づらい。もっと繊細な仕上げを!
佳作
[廃墟じじいとがらっぱち]
コテツ 東京都 20歳
あらすじ
部活仲間を殴って退学になり、家族からも見放された望月は、ひょんなことから「廃墟じじい」と親しくなる。その好き勝手な生き方ゆえに、廃墟じじいはトラブルを抱えてばかりだが…!?
編集部より
わがまま放題、だけど悲しい人生を匂わせる廃墟じじいのキャラクター、そして山場を盛り上げる演出力は見事! その一方で絵、特にトーンが雑すぎます。
最終選考まで残った作品~入賞まであと一歩!~
[織田と山田の夏休み]ひみず 東京都 31歳
[だからオレはアレなのかっ!!]吉武貴史 熊本県 30歳
[山海録 たま虫の話]美輪 青森県 28歳
[ドクロウ -獨喰-]成田彩 青森県 32歳
第11回 ゲッサン新人賞総評
2年目に突入したゲッサン新人賞の審査が無事に終了いたしました。
今回はかなり評価が難しい作品が多かったです。その中から佳作3本が入賞となりました。
阿部花次郎さんの『天虎と凛花』は高い画力、三輪亮介さんの『桜桃』は巧みな演出力、コテツさんの『廃墟じじいとがらっぱち』は高いドラマ性がそれぞれ評価され佳作入賞となりました。ただプロの漫画家になるにはそれぞれ課題も多く、これからの成長に期待したいと思います。
ゲッサン編集部 市原武法