今月は、奨励賞1本という厳しい結果となりました。審査を通して、賞を逃してしまった作品の多くに共通して見受けられたのが、詰めの甘さだと思います。背景の描き込みや、絵の完成度、キャラクターの一貫性、コマ割りや演出の工夫などが、今一歩足りていない作品が多い印象でした。これらのうちどれか一つでもかまわないので、ここが自分の漫画のこだわりだ！と自信を持てる部分を作っていただきたいかなと思います。また、作品の後半あたりから段々と絵が雑になっていってしまう作品が散見されましたが、とてももったいないなと感じます。ゲッサンでは、毎月新人賞を開催していますので、まずは締め切りを意識しすぎず、ご自身が納得いくまできっちり描き切ることを優先させていただくのもよいかもしれません。